アンティークジュエリーへの誘(いざな)い

【目次】

アンティークジュエリーとはへ

世界にたった一つだけのアンティークジュエリーへ

アンティークジュエリーは“控えめで上品”も魅力の一つへ

アンティークジュエリーの楽しみ方へ

イギリスはアンティークジュエリーの宝庫へ

 

 常に人と共にあったジュエリー、その時代時代の歴史的背景や特色ある技法を楽しみながら、繊細さに魅了される「アンティークジュエリー」はきっとあなたの宝物になる事でしょう。

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アンティークジュエリーとは

アンティークジュエリーとは、100年以上前に作られた宝飾品で、骨董的、美術的価値をもつものです。

またその素材や技法がその時代にしかなかったもの、不思議なことに昔はできたのに今の技術を持っても再現できない技法が数多くあります。また現在ではあまり見られない珍しい石等、使われる素材もその時代で少しずつ異なります。

それぞれの時代における最高の宝石、最高の技法で作られたものだからこそ、時を超えて普遍的な美しさを感じる、それがアンティークジュエリーの魅力です。

Sil.ダイヤモンドサファイアブローチ

1880年頃 イギリス??

台座に緻密な透かしを施し、その表面にサファイアとダイヤモンドをびっしりと留めた見事なブローチ。動きのあるアシンメトリーなデザインも特徴的。

Sil.アクアマリン、トパーズネックレス
1890年頃 フランス
アール・ヌーヴォー時代の特徴である曲線を生かしたデザインが特徴のペンダント。
 優しい色のアクアマリンとトパーズに、両脇に施されたエナメルのバランスが絶妙な作品。

世界にたった一つだけのアンティークジュエリー

一つ一つの作品は、注文を受けてから作るオーダージュエリーです。全て手作りの一点もの。

例えば、紳士が妻の誕生日のプレゼントに宝石商にブローチを依頼します、使用する宝石やデザインを相談して注文、数か月後に納品される。もちろんジュエリーケースもそれに合わせて作成。

こうして世界に一つだけのオーダージュエリーが仕上げるのです。

 

YGペリドットパールブローチ

1880年頃イギリス??

金製の台座の中央と下にみずみずしい色のペリドットを置き、周囲に天然真珠を留め端正なデザインに仕立てたブローチ。

 

YGストーンカメオ指輪

1890年頃、イタリア

カーネリアンと呼ばれるメノウに、美しい女性の横顔を表情豊かに彫り、金製の四角い枠に留めたシンプルで存在感のある指輪。

アンティークジュエリーは“控えめで上品”も魅力の一つ

100年以上前のパールと言えば、まだ養殖技術が確立されていませんでした。ですから天然のパールはとても貴重品、指輪やブローチの縁取りなど殆どが「ハーフパール」と言って半分にスライスしたパールを使用しています。

ダイヤモンドにおいても、14世紀後半に初めてダイヤモンド研磨師が出現し(現れ)、アンティークジュエリーに見られる「ローズカット」が登場します。ろうそくの明かりにチロチロと輝くダイヤモンドの美しさは、当時の人を魅了したに違いありません。

このため現代も私たちが着けると、パールは飛び出しが少なく、ダイヤモンドも抑えた輝き、それこそがアンティークジュエリーの控えめで上品な魅力の一つなのです。

YGハーフパールクレッセントブローチ

1880年頃 イギリス??

ヴィクトリア時代に、その神秘的な姿に人気のあった三日月。軽くてシンプルで使いやすいデザインのブローチ。

 

YGエナメル花ブローチ

1890年頃 イギリス??

半透明のエナメルを焼き付けて愛らしい花を写実的に表現し、中央に天然真珠をあしらった小振りながら存在感のあるブローチ。

アンティークジュエリーの楽しみ方

こうして一つ一つの作品を眺めていると、まるで美術館に入るような錯覚に陥ります。

しかしアンティークジュエリーは本来、身に着けるために作られたものです。

長い年月を経ても色褪せない魅力を存分に堪能し、ある時は飾って楽しみまたある時は身に着けて楽しむ、トレンドに左右されない不変の美しさ「アンティークジュエリーの世界」をどうぞお楽しみください。

YGローマンモザイクビアス
1880年頃 イタリア
様々な色の細かいガラスのピースを組み合わせ、絵画のようなジュエリーに仕立てられたローマンモザイクのピアス。上には蝶、下には花束を組み合わせた華やかな印象が特徴。

Sil.&YGダイヤモンド花模様ブローチ
1880年頃 イギリス??
小振りで使い易いダイヤモンドブローチ。ペンダントとして使う事も可能でどんな装いにも合わせやすい作品。

イギリスはアンティークジュエリーの宝庫

今に残るアンティークジュエリーは英国で作られたものが多くあります。フランス革命やイギリスの産業革命以降、ジュエリーは王侯貴族の男性の物から一気に女性を飾るものへと変貌をとげていきます。この時代世界を股にかけた大英帝国ヴィクトリア女王の時代は、多くのジュエリーがイギリスに集められました。ニューヨーク、パリ、ミュンヘン、ウィーンなどもアンティークジュエリーのお店がありますが、何と言ってもロンドンは世界一のアンティークジュエリーの宝庫です。

YGペリドットクロスペンダント

1840年頃 イギリス??
カンティーユ(金線細工)とグラニュエーション(粒金細工)を組み合わせ、大小10石のペリドットを等間隔で配した格調高いペンダント。

YG&Sil.トパーズダイヤモンド指輪

1880年頃 イギリス??

良質のピンクトパーズを中央に置き、その周囲をローズカットのダイヤモンドで豪華に取り巻いた風格のある指輪。

 

ジュエリーオースカでは、毎年「アンティークジュエリーフェア」を開催しています。

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