「パールのお手入れ」
今年は本当に暑い夏、9月に入ってもまだ残暑厳しい日が続いています。
そんな中コロナも明けて結婚式などのセレモニーも一気に増え、季節に関係なく飛び込んでくるお葬式等々、パールの出番も多くなって来ました。とても嬉しい事ですが、今年の様に汗だくでお使い頂いた後はいつもにも増してお手入れが大事です。
では汗と皮脂が付着したパールはどうしたらいいのでしょう。まずは柔らかい布で汚れを拭きとります、パールクロスをお持ちの方はそちらをお使いください。
普段だとこれで良いのですが、今年の場合は糸替えをお勧めします。
「パールの糸替え」とは、中を通っている糸を切ってパールをばらし、一珠一珠丁寧に拭き取り、磨いた後にパール専用の新しい糸で組み直します。この時パールの連想が変わらないようにすることが大切です。こうしておけば安心です。
しかし糸は使わないでしまっておくだけでも自然に伸びてきます。いざ着けようと思った時に糸切れしない為にも、2~3年に一度は糸替えをお勧めします。
糸は汗を吸ってくれたり色々な役割を持っています。緩んだ糸で無く、ピンと張った糸でネックラインに添う美しいパールを着けてくださいね。
ワイヤーの場合も伸びたり折れて癖がついたりする事があります。ワイヤー交換と汗の拭きとり、艶出しは必要です。夏の終わりのチェックポイントですよ
文/『ジュエリー文化』の伝道師
ジュエリーアドバイザー マダム オースカ 大須賀睦美
野口英世青春通り 定休日/火曜日・水曜日