受け継ぐジュエリー
「実践!タンスのジュエリーはこう仕分ける」第2弾の今回は、受け継ぐジュエリーです。
受け継ぐジュエリーとは、宝石が高価なもの又は希少な石を使っているもの。何億年もの時間(とき)を経て、縁あってあなたのお手元へとやって来た宝石です。せっかくの宝物、ご自分の代だけで終わらせないで次に受け継いで頂きたいですね。
もう一つの受け継ぐジュエリーは思い出の詰まったジュエリー・ご主人から贈られた大切なもの、ご自分が頑張ったご褒美に買ったもの、母から譲りうけたもの等々。受け継ぐジュエリーは、「お祖母ちゃんが着けていたのよ」「お祖父ちゃんがプレゼントしてくれてね」等の思い出と共にお渡ししましょう。「大事につけてくれたら嬉しいわ」と伝えれば、受け取られた方の感激もより大きくなる事でしょう。その際に、使われる方のお好みや今のテイストに合わせたデザインにリフォーム(作り替え)をしてからお譲りになるのも良いですね。
リフォームは指輪から指輪、又指輪からペンダント等アイテムを変える事も出来ます。又、いくつかのジュエリーをまとめて1つに作り替えも出来ます。色々ご相談して、お気に召したジュエリーに仕上がった時の感動はお客様はもちろん、我々もとっても嬉しい事です。きっと宝石自身はもっと喜んでいる事でしょう。
ジュエリーは人をつなぎ、想いを伝え、時には勇気や幸せをくれます。ジュエリーってこんな素晴らしいものなんです。
次回は「処分するジュエリー」です。
文/『ジュエリー文化』の伝道師・ジュエリーアドバイザー
マダムオースカ 大須賀睦美
(この記事は2018年7月13日のクイック#990に掲載されました)